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デフ・パペットシアター・ひとみ公演  構成・演出 くすのき燕(人形芝居燕屋)

はこ/BOXES じいちゃんのオルゴール


大きい「はこ」に、小さい「はこ」。冷たい「はこ」に、ぬくもりの「はこ」。
物語は、舞台に並んだたくさんの「はこ」から始まります。
ある「はこ」のフタが開くとき、人形劇『はこ/BOXES』の幕開けです。
この人形劇は、「はこ」で何でも表現してしまうのです。


2008年12月 2日(火) 19:00   アステールプラザ・中ホール

                                          

一般チケット:前売り 一般2,500円 学生2,000円 子ども1,500円(4才〜高校生)(当日券は300円増し)
           ※三世代ファミリーでご鑑賞の場合は各一割引
シアター会員の方は、会員券で鑑賞できます。

主催:文化庁・NOP法人子どもコミュニティネットひろしま 後援:広島市教育委員会  協賛:(財)キリン福祉財団    
平成20年度文化庁「舞台芸術の魅力発見事業」   広島市補助事業

※「はこ」の企画は、NPO法人ひろしまNPOセンターのNPO・ボランティアインターシップ事業の受入団体として、参加者の皆さんの体験活動の場を提供しました。


★★★ 終了しました。ご来場の皆さまありがとうございました。★★★

                             公演終了後、ロビーにて人形と共に交流、見送りにきてくれました。


公演を観ながら、デフパペットシアター・ひとみのみなさんの頑張りが伝わってくる作品だったなとおもいました。くすのき燕さんの演出もあちらこちらに「あ、燕テイストだ」と感じさせる所もたくさんあり、新しい風を取り入れようとしているデフのみなさんの思いも感じられたように思いました1月13日(火)午後事務所にてくすのき燕さんとの「はこ」事後交流会を予定しています。「はこ」をご覧になって聞いてみたい事など直接うかがえる機会です。ぜひご参加ください。


開場前、お手伝いの皆さんといっしょにチラシの準備、劇団の方との打ち合わせ、受付、手話通訳などたくさんの方がかかわってくださいました。

  • とても楽しくよく考えられた作品ですね!(50代女性)
  • 人形をあやつっている人の表情がすばらしかったです。感動しました。(30代女性)
  • 想像力をかき立てられ、大変良かったです。(40代女性)
  • とてもおもしろい演出で、無駄のない動き、音など、すばらしいです。(40代女性)
  • とてもかわいくて、人形の動きもユニークで、楽しめました。道具もかわいかったです。箱がたくさん家の中に増えていくところはリアルでした。現代はやはりさみしいですね。いろいろ感じました。楽しかったです。ありがとうございました。(30代女性)
  • とてもあったかい気持ちになりました。ストーリーがはっきりしていて子どもも楽しめますね。音があふれている現代、本当に聞きたい音だけ聞けていけたらなと思います。音がありすぎると思います。オルゴールが本当に和みました。(20代女性)
  • ストーリー的にはおもしろかったが表現表情が豊かで子供たちはよく見ていました。(50代女性)
  • せりふがないはずなのに、せりふが聞こえてくるようでした。すごい!次々に出てくるBOXが、テレビだったり、洗濯機だったりと、分かるところがおもしろかったです。(30代女性)
  • 一幕の写真が連続で出るところで泣いてしまいました。あー素朴なものが好きです!やってる人の息遣いを感じれるものを見ていると心が溶けていくかんじがします。分かりやすく、シンプルで、ジョークもたっぷりで疲れた心が癒されました。ありがとうございました!子供が冷蔵庫を開けたときの小さなくしゃみ、扇風機にあたった時の「すずし〜」という感じがとっても伝わってきて、そんな細かいニュアンスを伝えられる使い手の方に感動しました。(略)(30代女性)
  • はじめの戦争のころのストーリーは、子どもさんにはピンと来ていないと思いますが、動きやセットの工夫がすごく楽しくて、たくさん笑い声がおきていました。大人も楽しめる内容だったと思います。オルゴールの音楽を音符で表していたのがかわいくてよかったです。(30代女性)
  • 家族がはなればなれになった所もあったけど、いっしょになれて、よかったです。(10歳)
  • よく分からないところがあった。でも分かるとおもしろかった。しゃべってないのに何をしているのか分かったからスゴイと思った。いろんな箱でいろんな物を表していて楽しかった。(11歳)
  • 箱がいろんなでんかせいひんになって、おもしろかった。最初にでてきた、おとこの子の人形が、とっても楽しかった。(11歳)



■『はこ/BOXES』上演プロジェクト・プレ企画
準備のプロセスを出会い・交流の場として楽しみながら、参加者を拡げていこうということで、プレ企画を開きました。モノが動く演劇=人形劇のこと、障がい者と文化芸術活動のこと、戦前から現代に至る三世代の家族や社会の変化についてなど、様々な話題を提供したり、演出のくすのき燕さんによる人形劇のワークショップ等を開催しながら、上演の成功をめざしていきました。。

●プレ企画 part1  2008年9月4日(木)19:00〜21:00  幟会館 2階 会議室
  デフ・パペットシアター・ひとみの制作:新島英明さんを迎えて、「はこ」についてお話をしていただく機会を持ちまし
  た。劇団が何か今までと変わりたい、思い切った作品作りをやってみたいと想っていた時に、演出のくすのき燕さ
  んとの出会いがあり、この「はこ」が生まれたそうです。

●プレ企画 part2  2008年10月14日(火)19:00〜21:00 幟会館 2階 会議室A
  今回は、社協の職員の方、人形劇関係の方、NPOセンターのボランティアインターンシップ事業で参加の方など
 に集まって頂きました。ゲストスピーカーとして来て頂いた、アイラブ作業所(中区吉島)の職員・沖本さんからは、
 ろう者、ろう重複障害者のソーランの踊りや、太鼓による活動を紹介していただきました。ろう者の方にとって、表現
 する喜びや達成感を活動から感じておられる事など伺い、交流会の参加者も学びの場になりました。「はこ」の
 取り組みに活かしていきたいと思います。

●プレ企画 part3  2008年11月5日(水)19:00〜21:00 幟会館 2階 会議室  
 
  
この作品の構成・演出をされている人形劇人のくすのき燕さんを迎えて
  
「人形劇ワークショップ」を開催。                             >>>>> 詳しくは⇒こちら
 
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デフ・パペットシアター・ひとみは、
ろう者(聴覚障害者)と聴者(健聴者)が共同で作る人形劇の専門グループです。

『はこ/BOXES じいちゃんのオルゴール』は、
「はこ」によるオブジェクトシアター、人形とマイムによるパフォーマンス、今までに見たこともない新しい人形劇。
構成・演出はくすのき燕。

■おはなし
大きい「はこ」に、小さい「はこ」。冷たい「はこ」に、ぬくもりの「はこ」。
物語は、舞台に並んだたくさんの「はこ」から始まります。ある「はこ」のフタが開くとき、人形劇『はこ/BOXES』の幕開けです。この人形劇は、「はこ」で何でも表現してしまうのです。
 さて、そのなかで繰り広げられるドラマは・・・
 少女が手にした一つの「はこ」。それは幼なじみの少年がプレゼントしたオルゴール。やがて2人は結婚して娘を授かります。さらに時は過ぎ、その娘も結婚して、家族はどんどん賑やかになりました。
 そんな家族のまわりでは急速に文明が発展していきます。一つの部屋に集まって、一台のテレビをみんなで見る時代はすぐに終わります。それぞれの部屋で、家族はバラバラに過ごすようになりました。
 そんなとき、今はおばあちゃんになった少女は、孫に思い出のオルゴールを手渡しました。

■2008年6月東京公演アンケートより

  • 今までに見たことのない演出でした。とても楽しくおだやかな気分ですごせた時間でした。
  • 生活の中の様々なものが箱から創り出されてきて、マジックを見ているようでした。子どもの好奇心、笑い声が響くお芝居、会場内、とっても感動しました。
  • 1つの箱が想像もつかないものになり、びっくりするやら、楽しいやら、子どもの頃を思い出し、ちょっぴりなつかしくもなりました。
  • 時代の流れ、そして、本当に大切なもの・・・。人形劇、マイム、箱、これらが、見事に調和されていて感動しました。
  • 「音」の表現を視覚的に表していてわかりやすかった。

■演出 くすのき燕   〜シカク的演劇〜     

 「人形劇は視覚的な演劇なのだ。」てなことを、まだ若く、比較的素直だった頃に聞きました。三つ子の魂ではありませんが、この言葉は、未だに僕の人形劇づくりに大きく影響しています。
 「じゃぁ、音声言語に頼らない、セリフのないような芝居をつくっちゃえばいいんじゃないの」と考えるのが、僕の単純なところ。そんなわけで、これまでも数本、意味のあるセリフのない芝居をつくってきました。その副産物として、いくつか海外での公演も経験することができました。自慢ですが、中にはそれなりに成功をおさめたものもあります。
 ところで、「意味のあるセリフのない」ってことは、「台本らしい台本がない」ってことでもあります。稽古の初期の段階であるのは、アイデアのみ。具体的にそれを仕上げてていく設計図がないのです。そこで、僕は役者やスタッフの考えをもらっちゃうという姑息な手にでました。今流行のワークショップからの芝居づくりってやつですね。
 今回もその手で、芝居をつくりました。稽古の最初の段階では、無数の箱をつかって、いろんなモノをつくり、いろんなシーンを表現してもらいました。おかげで稽古場は、直方体だらけ。そんなわけで今回は「四角的演劇」です。では、お後がよろしいようで。

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