「子どもの人権」を考える中高生のワークショップ

一緒に探そう!わたしとあなたの幸せ


 12月9日(日)、ヒューマンフェスタ2007ひろしまの一環として『子どもの人権』を考える中高生ワークショップが行われました。小学校6年から高校3年までの23名が参加、各グループで自分たちが創る「子どもの権利条例」を創り上げました。 2007120901.jpg
基町クレド11階。普段なかなか訪れることのない場所で、
23名が3グループに分けれワークショップを行いました
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講師の長谷川先生、体型どうりゆったりあったかでおもしろい!
笑いの中で進行していきました
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各自ポストイットに書き込んだ問題点をグループで話し合いながら
整理していきます
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出来上がった自分たちの考えた子どもの権利条例を発表者が
プレゼンテーションしていきます
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 実際にはたくさんの意見が出されましたが、その中から抜粋していくつか御紹介します。「これはダメ!」はなしで出てきた意見は大事にして進めてきました。これは、みんなの合意が多かった意見です。これに関してご意見ご感想があればぜひメールでお寄せください。否定意見ではなく、建設的な見方でのご意見をぜひお願いします。

    「子どもがつくる子どものための自由な権利」 〜子どもの心を大切に生き生きできる〜

      @ 先生(大人)が話しをきいてくれる権利 ≪アドバイスは抜き≫ 
      @ 学校ではみんな仲良くする!!権利 (先輩・後輩そんなの関係ねえ!!)
      @ 学校の設備を充実させる
      @ テストに順位をつけない
      @ 個性豊かないろいろな先生の授業を受けたい
      @ 親の価値観を強制しない条例
      @ 子ども福祉施設の無料化
      @ 体験授業時間の増加

 これに先立ち、講師の長谷川先生から「人はひとりでは生きられない」という話しがありました。

「本来、地球は弱肉強食の世界です。この世界は弱いものから淘汰されていく世界です。この世界では、まず、妊娠している女性から食べられてしまいます。それは、お腹が大きいから運動能力が落ちるから襲われるからです。運よく生まれても、一人歩きするまでに襲われます。ではなぜ人間だけが強くなり生き延びてきたのでしょうか。それは、人間同士力をあわせる事で生き延びてきたんです。智恵を出し合い力を合わせて生き延びてきました。その基盤は家族です。みんな違うけど同じ人間。みんな同じ考えだったら簡単だけど、1つのもを押し付けられるのは嫌でしょう?だからみんな違うからこそどうやってみんなの思いが実現できるか工夫していったんです。そうやって、人間にとって都合がいい第2の自然を創ったんです。私たちは赤ん坊で生まれ、この第2の自然に入ってくることで幸せになっていきます。この第2の自然を私たちは「社会」とよんでいます。社会にはルールがあります。みんなが幸せになるために、みんな違うから、みんなが幸せになるためにルールがあるんです。子どもの権利は今、とても厳しい状況にあります。それは、みんなを引き離している学力のせいです。学力は引き算する力、いつでも差で考える力となります。でも人間というものは、引き算して生きてきてはいない、力を足して生きてきたんです。なのに今引き算している。家族はお父さんの力+お母さんの力で作られてきたはず。でも子どもたちは引き算で友達同士の関係が始まっているんです。今日は、みんなでチカラを合わせていく作業をしましょう。」

 2時間弱というワークショップには短かった時間でしたが、子どもたちは集中して力を合わせて作業しました。もちろん、自分を出せない人も、違う意見が通らなかったりということもいくつかの場面でありました。でも、そのことが次へのステップになると思います。どうすれば自分の意見をうまく伝えられるか、何故受け入れられなかったのか、相手に配慮することは、遠慮することなのか、など次への課題はいくつも見えています。ぜひまたこんな機会を作って子どもの意見を「子どもの権利条例」策定に活かして行きたいと考えています。

■参加者募集用チラシ(pdf版)は、こちら

  

  

  


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