世界各国で絶賛!想像をはるかに超えたパントマイム
からだから ふしぎな生きものたちが うまれる!
無言で伝える、日常の詩的な一瞬
それぞれの短編に、それぞれの深い感動がつまっている
創造の複雑さと詩的な情熱は、見るものをとりこにする
家族そろって楽しめるすばらしいエンターメイント
ヒューゴとイネス。彼らがふらりと舞台に現れ、手・ひざ小僧・足の裏、お腹など、体の一部に布をかけた途端、なんとも愛嬌のある生きものたちがうまれます。ヒューゴのひざ小僧がギター弾きに、イネスの繊細な指がかわいい赤ちゃんに!人間の体のはずなのに、別のキャラクターにしか見えない登場人物たち・・・。
「ショート ストーリーズ」は、パントマイムの概念を超えた傑作。体のいろいろな部分と、シンプルな小道具を使った多彩な表現で、日常のワンシーンをユーモアと詩で彩ります。
テアトロヒューゴ&イネスは、1998年ヘンソン国際人形劇フェスティバルで絶賛を浴び、トロントやセゴビア、韓国などの国際フェスティバルで、世界の注目を集めています。
“この幻想家たちは、シンプルで簡素で小さなハンドパペトリーのマジシャンだ。指や手、腕、脚、そして足の裏や爪先までも使った一見単純な動作で、エキゾチックで異星人のような生物を生み出し、優しい物語を小さな詩と真実で飾るのだ。”(シカゴ・トリビューン紙)
“とびぬけて高い技術を持ったパフォーマー。存在する人形劇の中で、最も斬新な作品の1つ。”(トロントスター紙)
“創造の複雑さと詩的な情熱は、見る者をとりこにする。劇場に入りたいなら、早めに行くことだ。逃してはならない特別なイベント”(リンコルン・ジャーナルスター紙)
などと評される彼らの公演は、世界各国でいつも売切れ満員。笑いと暖かい涙がぎゅっと詰まった「ショートストーリーズ」は、家族そろってお楽しみいただける作品です。
テアトロ ヒューゴ&イネス Teator Hugo & Ines
ペルー出身のヒューゴとボスニア出身のイネス。2人は、イタリアの路上でヒューゴがマイムを演じていたときに出会う。ピアニストだったイネスは、ヒューゴと共にマイムの勉強を始め、鍵盤で鍛えた指で繊細なマイムを演じる。1986年、Teator Hugo & Ines 誕生。ヨーロッパ、アメリカからアジアまで、世界中で喝采を浴びている。
2004年4月からNHK教育テレビ『からだであそぼう』に出演中。 |
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これは何? マジック?
「子ども向けの、人形劇のようなパントマイムのようなパフォーマンス」そんな予備知識だけで出かけた私にとって、ヒューゴ&イネスが繰り広げる世界はまさに今年いちばんの「拾いもの」だった。
1時間10分にぎっしり詰まった、10数編の日常の一場面。それをからだのあらゆる部分を使って表現してみせる。イネスの横にいつの間にかジャケットを着た男性が? これは序の口。ある時は膝が顔に、手のひらも足の裏も、挙句のはてにはお腹までが別の人格を持って彼らと戯れる。イネスの両手から生まれた赤ん坊の可愛さに、隣席の子どもが思わず小さく歓声を上げた。
相当な鍛錬と技術が必要であることは、創造に難くない。それなのに「マネしたい」と思ってしまう親しみやすさ。子ども達と一緒に声を出して笑い、生み出される「者たち」の健気さにちょっぴりジーンとくる。終演後の客席を、何とも言えないほんわかした空気がおおっていた。
「るーぷる」2003年冬号より 甲斐洋子(TVキャスター)
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