2009年度JT青少年育成に関するNPO助成事業 子どもの想像力、表現力を育む「森のアート体験」事業

アート パフォーマンス ワークショップ 2009

  暮らしの近くにある自然・文化環境をフィールドに、子どもの想像力、創造力、表現力、
コミュニケーション力を育むプログラムとして「アート」を活用したワークショップ!

日  時 【ワープショップ Part 1】
  2009年 8月22日(土) 自然と歴史の二葉山探検 〜二葉山の七不思議と出会おう!〜
           23日(日) 自然と環境と私たち 〜環境ワークショップ〜
                   合宿に向けてのオリエンテーション
【ワープショップ Part 2】
  2009年 8月27日(木)〜30日(日)
  メイン講師:沢則行(チェコ在住の人形劇師) 鑑賞体験(27日)・成果発表(30日)

場  所 アステールプラザ ギャラリー およびその周辺 (宿泊・アステールプラザ研修室)
対  象 小学校3年生〜高校生
定  員 30名      
費  用 12,000円 (宿泊・食事代含む6日分)
主  催
NPO法人子どもコミュニティネットひろしま 
〒730-0013 広島市中区八丁堀3-1幟会館2F
TEL082-511-0004 FAX:082-225-0156 E-mail:info@kodomo-net.jp
後  援 広島市教育委員会
                             
アートパフォーマンスワークショップ Part1  初日          2009-08-22-UP 
2009年 8月 22日(土)10:00〜15:00 / 東区二葉山周辺
 自然と歴史の二葉山探検 〜二葉山の七不思議と出会おう!〜  ファシリテーター:もりメイト倶楽Hiroshima



いよいよ今年のアートパフォーマンスキャンプがスタートしました。
初日の今日は、都市の中での身近な自然に触れるというテーマで東区の二葉山散策を行いました。
広島駅から徒歩15分余りのところなのに、一歩山に入ると都会の喧噪から隔離され、気持ちがゆったりしてくるのは自然の持つ力なのでしょうか!?
体調不良や学校行事等で参加できない子どもたちもいましたが、小3から中2までの21名の子どもたち、無事4時間余りの自然体験を終えました。


朝方の雨の心配も、スタート時点では暑い夏の日差しが差し込みはじめ、実質ともに暑い一日を予想させる朝となりました。にぎつ神社での集合後、「もりメイト倶楽部」のみなさんの森へ入ることへのいくつかのポイントを聞き、いよいよ夏の二葉山へ出発です。

麓近辺では、まだまだ暑くて説明を聞きながら汗をぬぐう状態でした。しりぶかがしの木の近くに落ちているどんぐりを拾ったり、葉っぱを拾ったりしながらどんどん登って行きます。

たくさんの木々に囲まれた山の中腹に入ると、どこかしらから何とも言えない涼しい風が吹いて来て、自然のクーラーの中にいるようでした。木々は、二酸化炭素を吸収し、酸素を供給してくれるだけでなく、空気の温度を下げる役割をしてくれるそうで、山の中はとても過ごしやすいのです。ミンミンゼミの賑やかな鳴き声も、木々の中で聞くととてもゆったりと聞けるのは不思議です。


昼食は木陰でゆったりと!

下りは赤い鳥居が連なる階段を下りて、東照宮の境内へ!
そこで郵便の木をもらい今日の思い出を葉っぱの裏に刻みました。この葉っぱは細いペンなどで字を書くとその字が浮き上がってきます。この葉っぱに120円切手をはると郵便として使えるそうです。

最後に、64年前に被爆した人たちが、飲み水を求めて東照宮の井戸に行き、そこで息絶えたことを悼み建立された慰霊塔に献水して解散しました。

こうしてアートパフォーマンスキャンプ初日は落後者もなく無事終了しました。

top page top

アートパフォーマンスワークショップ Part1  2日目       2009-08-26-UP 
2009年 8月23日(日)14:00〜16:30 / アステールプラザ大広間
 自然と環境と私たち 〜環境ワークショップ〜 (14:00〜16:00)
   ファシリテーター:環境カウンセラー・広島県環境保全アドバイザー 松尾健司さん
合宿に向けてのオリエンテーション (16:00〜16:30)



2日目は、アステールプラザ大広間にて、自然と環境と私たちをテーマに、昨日の二葉山散策での気づきを出し合ったり、身近な環境についてのお話を、環境カウンセラーの松尾健司さんから伺いました。
アイスブレーキングのゲームでグループ分けののち、水の違いを知る体験では、3種類の水の効き水をしました。エビアン水、広島の水道水、国産天然水の3つを飲み比べ、種類の違う1つを選びます。(実は答えは硬水のエビアンなのですが・・・)試薬を入れて色の違いで確認。正解の子どもたちも多かったです。




昨日今日と楽しかったこと、これからしたいことなど紙芝居風にそれぞれ書き出し、グループごとに発表しました。
後半のワークショップに、どんなふうに2日間の体験が生かされるか楽しみです。


top page top

アートパフォーマンスワークショップ Part2  初日         2009-09-22-UP
2009年 8月28日(金) / アステールプラザ・ギャラリー
メイン講師:沢則行(チェコ在住の人形劇師)

昨年は廿日市市の浅原公民館を中心に行ったアートパフォーマンスワークショップですが、今年は昨年と打って変わって、広島の中心部アステールプラザ内での3日間でした。
みんなで1つのものを作り上げた昨年と違って、一人一人自分のイメージを温め、それを活かしながら小グループでいくつもの作品を作っていくというかなり高度な内容のワークショップとなりました。
でも子どもたちは、この環境の中で次々とおもしろい発想を生み出し、工夫を重ねて作品作りに挑戦してくれました。この3日間をご紹介します。

アステールプラザギャラリー会場は、
ブルーシートが敷き詰められ、
白布や白紙が四方を囲む
いつもとはちょっと違う風景に!

子どもたちが登場する前に
会場準備を終えようと朝9:00から
準備がスタートしました。

13:00 いよいよ 小学生〜中学生まで26名で
ワークショップがスタートです。

まずは講師の沢さん、
3日間サポートしてくれるスタッフ5名との
顔合わせです。


今回この企画実施のためのスポンサー(助成先)である日本だばこの担当者の方からご挨拶とジュースの差し入れがありました。本当にありがとうございました。


まず最初は、50p四方のウレタンを使って2つ以上の作品を創り出すことから。


マジックで色をつけたり、穴をあけたり、
洗濯バサミではさんだり
丸いボールやボタンは目になったり。
1枚のウレタンから
どんなものが生まれてきたでしょう?




4人の作品を合わせてみると、  
なんと人の顔になりました。 ⇒


  何に見えますか?
  頭にかぶったのは怪獣!? ↓
  
                    ウレタンをカットしたり、目玉をつけたり、つまんだで色を塗ったり!
                                    あなたは、何に見えますか?

自分の姿を切り絵にして、OHPを使い影絵を作り動かします。まずは、影絵の仕組みについて説明を受け、切り絵作りスクリーンに映していきます。白と黒のコントラストを頭に置きながらカッターを使って作業をしていきます。この時ばかりは、おしゃべりな子どもたちも無口になり、集中して作業しているのが伺えます。カッターを始めて使う子もいましたが、集中しているせいかケガもありませんでした。
今日の作業は、この切り絵作成の途中で終了です。そのままの状態で解散。アレー片づけはいいの・・・?

この続きは明日のワークショップの報告の中で!


top page top

アートパフォーマンスワークショップ Part2  2日目        2009-09-22-UP
2009年 8月29日(土) / アステールプラザ・ギャラリー
メイン講師:沢則行(チェコ在住の人形劇師)

昨日、作業途中のまま後片付けもせず終了した子どもたち。今日は・・・。
開始時間の30分以上前から三々五々子どもたちが会場に入ってきます。誰も何も指示しないのに昨日の続きの作業に入ります。あんなにおしゃべりが止まらなかった子も、黙々と作品作りに没頭しています。興味を持つとこういう現象が自然に起こるんだと、大人は感心したり納得したりです。立って覗いているのは大人スタッフばかりです。
切り絵をOHP上に載せても実際に映る影はイメージどおりとはいきません。
どうすれば思うような影絵になりか、
やってみて、話し合ってみて、
またやってみる、
結構根気強い子どもたちです。
こうやって作った切り絵を使ってグループ毎に短いお話しを作り、映像として動かしていきます。
会場内に準備してあるカラフルな毛糸・紐・テープ・色画用紙・レースの布、
先日二葉山で採取してきたシダの葉っぱや木の実、松ぼっくりも映像を活かす小道具となります。
小学3〜4年生グループ・高学年グループ・男の子グループ、
それぞれに個性的な作品が生み出されていきます。

2日目の最後は
グループ毎に作品をできてる所まで発表です。

発表を見て、それぞれ感想を伝えたり、
沢さんからアドバイスをもらったりしながら、
アイデアを広げたり、技術を磨いていきます。


top page top

アートパフォーマンスワークショップ Part2  3日目・最終日  2009-09-22-UP
2009年 8月30日(日) / アステールプラザ・ギャラリー
メイン講師:沢則行(チェコ在住の人形劇師)

いよいよ今日で
ワークショップもおしまいです。
今回の作品作りのテーマは
「昔話し」です。
昨日から、よく知ってるお話しに
グループ毎にオリジナリティを加えた
ユニークな作品ができてきています。
今日は、昨日とはまた別のグループに
分かれ新たな作品作りを行います。

沢さんから次への課題の説明を受けながら、グループで試行錯誤が始まります。
ホワイトシート(ホワイトボードの巨大版)の上に絵物語を作成しています。
「うらしま太郎」です。
話の流れを1コマ毎の絵にして
このシートいっぱいに物語が
展開されていきます。
そして1枚のシートだけでなく
壁や、天井を使って
海の中の雰囲気を出す工夫に挑戦中!

ピーターパンや、ドラえもんなど
子どもたちがよく知っている
キャラクターがたくさん登場するこの作品。
男の子を中心に考え出されましたが、
ストーリーの整理がうまくできず、
見に来てくださった方の目に
触れることなくお蔵入り!

「かさこ地蔵」は、小4年の女の子を中心にしたグループで、原作に忠実なストーリーに、
雪景色を意識した白と黒のコントラストだけで描き出されたシンプルな作品です。
たくさんの小道具をうまく活用したアイデア溢れる作品になりました。

「あかずきん」も
子どもたちのアイディアにかかると
未来のお話しに早変わり!

切り絵の素材のみならず、
子どもたち自らの演技も作品に取り入れる
工夫がされていました。

「ジャックと豆の木」?ではなく「天使と豆の木」 そのタイトル同様、ユニークな発想を盛り込んだ作品でした。


「3匹のこぶた」は、現代版。借金取りのオオカミに追われるこぶたたち。
オオカミ役の演技とセリフや動きを何度も練習して本番までにしあげました。
観ている人に物語が伝わるためには、大きな声を出すことも重要。


ヘンゼルとグレーテルのお話しです。お菓子のうちの中に見える影は子どもたち扮する魔女たちです。
切り絵・採取した葉っぱを影として使うだけでなく、自分たちもこの映像に加わり作品を作り上げていきます。


子どもたちの保護者の方々も、ブルーシートに座りこみながら発表される作品の数々を見ていきました。
グループの発表ごとに見る位置を各自で変えていく、観客をとても能動的させる発表会でした。

三脚を使いながらビデオを撮ってくださっているのは、有田さん。このワークショップの3日間を子どもたちに
ずっと付き合ってビデオ撮影をしてくださいました。有田さん本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

3日間のワークショップは終了しました。
参加した子どもたち、来年もまたやりたい!と殆どの子どもが答えてくれました。

学校や地域とは違う集団の中で、初めてのお泊りをした小3たちもいました。寂しくて涙が出た子、緊張からか頭が痛くなる子なども少しいましたが、イメージを膨らませながら、みんなで表現していくことのおもしろさは感じてくれたようです。
おもしろい、楽しいと感じている時の子どもたちは、表情も真剣ですごい集中力で向き合ってます。時々こんな体験をしていくことで、自分の中に潜んでいるいつもと違う自分を発見したり、仲間と一緒に創ることで世界が広がっていくことを実感してくれたらと思います。
さて、来年はどんなワークショップを企画しようかと今からワクワクしています。みなさん、来年を楽しみに!そして、新しいお友達も誘ってまた参加してください!!

top page top

■ワークショップ以外の子どもたちの表情を覗いて見ました!   2009-09-22-UP



初日の夜の交流を兼ねた食事会風景です。


この食事を準備してくれたのは10人のボランティアの人たち。これから3日間の食事の準備も担当してくれました。

夜の一コマです。この瞬間の男の子たちは
静かにウノをしていますが・・・!?

女の子たちは早々に布団を敷いて、
でも寝るのはおしゃべりの後!!

2日目の夕方、少し外の空気を吸いに
平和公園までみんなでお散歩しました。

ちょうど夕方の「なぎ」の時間帯で蒸し暑いこと!
でも子どもたちは行きも帰りも元気です。

この日のメニューはオープンサンド。


焼きたてのパンと新鮮な野菜、ハムなどを準備しました
が、あっという間みんなのお腹の中に納まりました。


top page top


                                      ↓クリックすると、PDF版で見れます。

    
   
                                      ↓クリックすると、PDF版で見れます。

                                 NPO法人子どもコミュニティネットひろしま HP トップページへこのページ先頭へ

Copyright (C) 2001-2008 子どもコミュニティネットひろしま, All rights reserved

 NPO法人子どもコミュニティネットひろしま
 〒730-0013広島市中区八丁堀3-1幟会館2F TEL082-511-0004 FAX082-225-0156 
E-mail info@kodomo-net.jp  http://www.kodomo-net.jp