日 時 2008年8月7日(木)〜9日(土) 場 所 廿日市市浅原市民センターとその周辺 (宿泊:岩倉温泉 癒心館) 講 師 沢則行さん(メイン講師) 藤咲真介さん(サブ講師) 対 象 小学校3年〜中学生 主 催 特定非営利活動法人子どもコミュニティネットひろしま 共 催 廿日市市浅原市民センター お問合せ先 NPO法人子どもコミュニティネットひろしま
〒730-0013 広島市中区八丁堀3-1幟会館2F
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アートパフォーマンスキャンプ2008 in浅原 終了しました!
8月7日〜9日、2泊3日の思いっきりアートに浸ったキャンプは、最終日のパレードと成果発表で幕を閉じました。浅原地域の多くの方のご協力をえながらイマジネーション+体力+気力に挑戦した毎日でした。
この3日間の体験は、子どもたちの心の中に何を残したでしょうか?この未知への挑戦のプロセスの中で、何ができるんだろうというワクワク感とともに、協力・忍耐・努力・勇気も培われているといいなあと願ったアートパフォーマンスキャンプでした。
【初日】 8月7日 9:00スタート (廿日市市浅原公民館多目的ホールにて)
広島市内から9名、地元浅原から4名の小3〜小6の13名の子どもたち、メイン講師の沢さん、サブ講師の藤咲さん、地元演劇人の岩崎さん(きえちゃん)、東京の演劇人谷口さん(なおちゃん)夏休み帰省中の衣装アーティスト吉本君、その他「アートキャンプって何だろう?」という興味津津の大人サポーターを加えこのプロジェクトは始まりました。
これに、今回はイギリスからの参加者としてドラマ教師を目指す学生3名とその先生、こういった国際色豊かなメンバーの創作活動を支えてくださったのが、浅原公民館の職員さんをはじめとした地域の方々です。
わずか13名の子どもたちに、大勢の大人応援団を迎え体力と気力の戦いが始まったのです。
自己紹介+ゲームで初対面の緊張をほぐします
いよいよグループに分かれて、これから何が始まるのか沢さんより説明を聞きます。
個人個人のイメージを絵に描いていきます。テーマは「森の中の不思議な生き物」それぞれの書いた絵を持ち寄りリーダーを中心にグループ内で1つの作品イメージに絞っていきます。
森の妖怪 チョンチョリーノ
大自然妖怪
半漁ピヨ (左を上にしてみてね!)
子どもたちが向き合うのは、ラグビーボールや円、長方形をした木枠にサランラップがグルグル巻かれた巨大な物体。これに布を貼り付けながら不思議な生き物を作っていきます。
絵の具とボンドにまみれながらの作業が延々続きます。
イギリスの学生たちも子どもたちに負けじと頑張ってます。
使ったものはちゃんと洗って翌日に備えます。飛び入りの地元の小学生もお手伝いしてくれました。
時々休憩をいれながら・・・。この時の表情はいいですねえ!)
夕方からは、作品に合った音楽を作るための練習が始まります。1つの作品を作り上げるのは結構大変なんです。
初日の夜は、参加者と地元のサポートスタッフの方々との交流です。浅原の食推(浅原食生活改善推進協議会)の方々が作ってくださった、お寿司と地元の野菜を使ったオードブルを食べながら一日の疲れをとってます。
<追伸>このキャンプの本当のスタートは、前日からでした。日程的に厳しいということで、大人スタッフは前日夜中までかけて、作品の基礎になる木枠の形を事前に作成していたのです。表に表れないところでのお仕事はたくさんあることを、子どもたちもぜひ知ってほしいですね。こんなサポートがあったからスムースに作業に入れたんです。
初日の夜の目玉は、今回のメイン講師であり、チェコの人形師沢則行さんのミニ公演でした。「空」「魚」「種」「星」の小作品を、浅原やその周辺の方々約80人に見てもらいました。オブジェクトシアターと呼ばれる人形劇との出合いは、大部分の方が初めてで、小さな子どもからお年寄りまで初めての世界を楽しみました。終演後は、子どもたちはさっそく舞台に上がり、使われた作品に触れたり、動かしたりと盛り上がっていました。「初めて見たけど、すばらしかった!」という感想をいただきました。
【2日目】 8月8日 9:00スタート (廿日市市浅原公民館多目的ホールにて)
今日も真夏の太陽が照りつける暑い暑い一日でした。
昨日からの続きで、各グループが考えた不思議な生き物がどんどん形になっていきます。最初は1つ1つのパーツを作る作業でしたが、進行するにつれてイメージ図を参考に、それぞれの形をどう連結させるか更なる知恵と工夫が必要になります。沢さんにアドバイスを受けながらグループで汗をかきながら、まるで大工さんのような作業です。ここになると大人のスタッフの力が発揮されます。大人と子どもの協働の場です。
大自然妖怪グループ
半漁ピヨグループ
妖怪チョンチョリーノグループ
沢さんから全体の構成についてアドバイスを受けます。
最終日の発表に向けて、グループ毎に短いストーリーを考えてくるのが今日の宿題です。こうやって、2日目も無事終了しました。いよいよ明日はみんなの前で発表です。時間までに出来上がるかな?
アートパフォーマンスキャンプ2008 in浅原 【最終日】
あっという間の3日目、今日の午後には浅原のみなさんや、参加者の家族の前での発表です。
作品の最終仕上げをしながら、各グループのショートストーリーをつながて1つの物語にし、それに音楽を付けて、あー時間がもっと欲しい・・・!と思ってるのは大人だけでしょうか?
あんな、こんなで夕方には、隣の浅原小学校まで楽隊の先導でパレード、その後公民館に帰りホールで地域のみなさんに世にも不思議な妖怪の物語を披露しました。地域の夏祭りと重なり準備で忙しい中、多くの方が、子どもたちの発表を見に来てくださいました。
浅原のみなさん、本当にありがとうございました。創作作品は、校長先生のご厚意で小学校の体育館にしばらく間展示していただいてます。もし、この不思議な妖怪たちに会ってみたい方は、ぜひ浅原小学校を覗いてみてくださいね!
子どもたちが考えた物語を聞きながら、これからの展開を考えています。
物語と一緒に音楽も! 同時に覚えられるかな?もう時間はわずかです。
グループのお話を通してみます。短いお話とはいえ暗記しなければいけません。子どもたちの表情も少しづつ真剣になっていきます。
さあ、本番に向けて実際に舞台を使ってのリハーサルです。
6時になりました。これから浅原公民館を出発、となりの小学校の夏祭り会場まで妖怪たちのパレードです。楽団の先頭は、藤咲さん、みんなは後に続きます。ちょっと異国に来た感じがしませんか?写真で見ると結構きれいですが、実際には重くて重くて支えてる大人も時々休憩しながらの行進です。 いよいよ舞台での発表です。最初はホルンの音色でスタートです。
照明が入り、場内が暗くなるとほんとに不思議な妖怪の住んでる森の中にタイムスリップしたようです。
バックのスクリーンを使ってのOHPの照明は、幻想的な雰囲気を更に深めてくれました。
後半はイギリス妖怪まで出現し、舞台を盛り上げてくれました。
最後は、子どもたちからの「森をあらさないで!」というメッセージです。
3日間で大型人形の制作から始まり、ショートストーリーを作り発表するという、舞台づくりを体験しました。それは上手に作る、演じる、演奏することを目的にしたのではなく、一緒に考え、作り合う(協働する)目標に向かって忍耐強く頑張る、お互いの気持ちを尊重しながら役割を見つけていくなど、自分への挑戦の場であって欲しいと思っていました。そのことがどこまで実現できたか、今すぐに答えが出ることではないでしょう。夏休みが終わって、あるいは数年後に何かの時に自分の心を応援するメッセージとして残ってくれていたらと願っています。
この企画に協力していただいたたくさんの大人たちの願いも同じではないかと思います。
今回の企画が事故もなく無事に楽しく終えることができたのは、地元浅原のみなさん(浅原地区食生活改善推進協議会・浅原地区女性会の方々・河本忠信さん)のご協力のおかげです。その楽しい一コマを!この写真からみなさんの温かい心使いを感じていただけるのではないでしょうか。みなさん本当にありがとうございました。
毎日朝から公民館の炊事室で食事の準備をしてくださってました。
最終日のお昼は「そうめんながし」朝早くから竹をつなげて準備をしてくださいました。イギリスの学生たちは、目を丸くしながら、はしでそうめんgetに挑戦してました。
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