誰でもが知っている童話『ブレーメンの音楽隊』。でも突然、登場する4匹の動物は?
と聞かれると答えられますか?! 内容には、今の社会状況に通ずるものが・・・。
このお話を、広島で長年演劇活動を行ってきた劇団月曜会による公演、
会場は、劇団の劇場『H ACCA』で行います。ひと味違った例会をお楽しみくだい。
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原作:グリム童話より
脚本:せきやゆきを・神田茂子 演出:原洋子
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「自由の街ブレーメン」を目指し、ひたすら歩きつづける四匹の動物のはなしは、劇団と重なり私にはおもしろい。ブレーメンを目指しながら、誰もどんな自由の街があるのか知らない。ただ、ひたすら歩きつづける。長い道のりに、食べ物もなく疲れはて「来るんじゃなかった」と不満タラタラ。ついに責任のなすりあい、そしてバラバラに・・・・。夢を追う者にとって現実はいつもきびしく切ない。しかし、見捨てられ帰るあてのない彼等には、ともかく一歩一歩前に向うほかないのだ。物語は、結局「自由の街ブレーメン」を目指す旅は途中で終わる。泥棒を追い出し、生きる力を得た動物たちは、これから自分たちの力で、自由の街を創造していくのだろう。どんな自由の街・共同体づくりをしていくのだろうか。
演出家 原 洋子(2001年公演パンフより)
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『H ACCA(アッカー)』ってどんなとこ?
定員70名ぐらいの小さな会場。客席は階段状。とても不思議な空間です。
・これ程小さな空間で演じる人と近く顔合わせて見るのは正直始めドキドキで気恥ずかしかったです。でも壁をうめる卵のパックやほんとうにシンプルだけど、無駄なく洗練された道具立てのなかで、すぐに覚えて一緒に歌えそうな歌で、本当に雰囲気も芝居も楽しむことができました。
・狭い分だけ一体感があって、緊張感とかあって雰囲気もよかったです。(公演アンケートより) |
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これまでの公演アンケートより
・子ども達の反応はやはり素直で、楽しかったんだろうなと思いました。子どもから大人まで楽しめるお芝居で大満足です。
・セルフのあちこちに今の世の中をいいあてているエッセンスがあり、個性的な役者さんの4匹がおもしろい味を出していてとても楽しめました。ジャズの生演奏も軽快で自然と体がのりました。
・子どものための本と思っていましたが、原作の持つ奥深い人間の尊厳を考えさせられ、それも、軽妙さの中に演じ出されていて、とても心温まりました。
・自分の力をあきらめず、最後まで生きていこうという気持ちは、とっても大切だと思います。今はだめでも前に進めば必ずいいことがある!って改めて思えました。 |